老人ホームをえらぶ基準

老人ホームを選ぶ際に重視する部分はそれぞれ異なりますが、
その中でも基準があると選びやすくなります。
悔いの残らない老人ホームを選ぶための基準をご紹介します。

■老人ホームを選ぶ際の基準は?

老人ホームを選ぶ場合、何を基準にして選ぶのが良いのでしょうか?

・立地条件
家族が立ち寄りやすく、行きやすい距離にある老人ホームを
選ぶようにしましょう。

海が好きだからといって海沿いの老人ホームを探したら
他県になってしまったなど、好きな環境から選ぶのも良いのですが、
家族や気軽に会いに行ける距離でなければ、不便や寂しさをが募ってしまいます。

通いやすい距離の範囲で探してみましょう。

・費用
老人ホームに入居する場合は、費用もかかってきます。
施設の内容によって費用も異なりますが、
有料老人ホームの場合は入居一時金と月額利用料の料金がかかってきます。

これらが高いほど施設の内容やサービスも充実してきますが、
ある程度の基準を決めておくと費用対効果の満足いく施設を
見つけることができるでしょう。

・施設の充実
自宅と同様に落ち着いた環境で生活ができるように、
施設の設備などを確認しておき、老人ホーム内がどれだけ充実した
空間になるのか想定して選びましょう。

どうしても譲れない基準を明確にしておくと良いでしょう。

・雰囲気
自宅と離れて暮らしていくため、その施設の雰囲気やスタッフの対応に
良いと感じなければ、快適な場所にはなりません。

老人ホームの雰囲気やスタッフの人柄をよく確認してから選ぶようにしましょう。

・医療体制
施設内で、いつ急な体調の変化が訪れるか予測することができませんが、
医療体制が整っている施設を選ぶと
安心して預けておくことができます。
もし施設内に医師が配置されていなくても、
すぐに駆けつけることができる範囲にいるかを基準に選ぶようにしましょう。

■施設選びに失敗したと感じたら?

これらのことを基準に施設を選んだとしても、
実際に入居してみなければわからないこともあるでしょう。
このような場合に備えて、事前に施設の運営会社に
苦情対応はどうしているのかを確認しておくと良いです。

苦情に対してしっかりと対応してくれる場合は、
施設の運営や設備、スタッフの対応においても改善できる可能性が高く、
入居者の目線になって改善されていれば安心できると言えるでしょう。

また、運営会社の方針も施設の雰囲気に影響を与えることがあります。
悔いのない老人ホーム選びをするにはこれらの基準以外にも、
運営会社の対応にも注目してみましょう。

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介護付き有料老人ホームってなんなの?

老人ホームにはいくつかの種類があります。
その種類の中でも今回は介護付き有料老人ホームとはどういった施設なのか、
解説していきましょう。

■介護付き有料老人ホームとは?

その名の通り、介護サービスを提供している有料老人ホームであり、
介護を必要とする人でも入れてなおかつ必要な介護サービスを
受けることができる老人ホームのことを指します。

介護付き有料老人ホームと名乗るには、
特定施設入居者生活介護という指定を受けなければならず、
国の定めたサービス基準を満たすことでしかその指定を受けることはできません。

食事や排せつ、入浴などの日常生活面、設備の充実や
レクリエーションなどのその他サービスから判断されており、
これらの基準を満たしていない施設は介護付きと言えないのです。

特別養護老人ホームより入居しやすく、
また混合型といって要介護の人と自立の人どちらでも
入居できるタイプの施設もあるので、
夫婦そろって入居しやすいという利点がある場所もあります。

■認知症でも介護付き有料老人ホームに入れる?

どの程度かにもよりますが、介護付き有料老人ホームは
終身で入居することを想定しており、
認知症を患っていても入ることができます。

ただ、認知症が進行してしまい、施設で介護しきれない場合は
転居しなければならなくなるかもしれません。

多くの場合では重度の認知症になっていたり、
もしくは認知症が非常に進んだ状態でも
対応できる場所が多いですが、施設によって異なってくるので
事前に確認するようにしましょう。

■介護や医療の充実具合は施設によって変わってくる

一口に介護付き有料老人ホームと言っても、
やはり施設によってどの程度の設備がそろっているのか、
従業員の対応はどのくらいできるのかという部分は違ってきます。

たとえば施設の設備面では、原則全館バリアフリーに
なっていることはもちろん、手すりの有無や緊急通報装置が
つけられていること、居室内のトイレや浴室といった設備があるでしょう。

共有スペースに何が置かれているか、
どんなことができるのかといった点も重要です。

24時間体制で看護師が常駐している、胃ろうや気管切開、
ストマなどの医療ケアの充実、
結核やMARSなどの感染症への対応など、
医療ケアの充実具合もそれぞれの施設で特色があり、
一概に何が良いというものもありません。

また、施設にはそれらがなくとも近隣の医療機関との連携が
密である施設もあるので、資料請求や老人ホームの見学などを駆使し、
より自分にあったサービスが受けられる老人ホームを探すと良いでしょう。

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老人ホームの費用負担はどうなっている

老人ホームの費用が高額だと聞くと、自分が入る時のことを考えると不安に感じる方も多いかもしれません。
老人ホームの費用負担はどの程度のものなのでしょうか。

■老人ホームの費用はどの程度か

老人ホームに入居する際にかかる費用は、主に入居する際にかかるものと、月々で支払うための費用があります。
入居直後にかかるものを入居一時金と呼ばれており、ここがかなり高額であるといえるでしょう。
毎月家賃のように支払うものは、月額利用料と介護費用、そしてその他介護保険の対象にならない細々とした諸費用です。
入居一時金は平均して300万円ほど、月々の費用は、月額利用料が17万円ほど、介護保険が21万円ほど、その他の費用が1万円ほどかかります。
介護保険は9割を国が負担してくれるので、実際に支払うのが2万円程度に抑えられますが、それでも月々の費用は合計で20万円程度になるでしょう。

■入居直後が最も負担が大きい

老人ホームに入居した直後に支払う入居一時金や、場所によって必要になる敷金、礼金が大きな負担になるケースは多くあります。
今では敷金、礼金が不要という老人ホームも出てきましたが、入居一時金が非常に高額であり、例として300万円とい数値を出しましたが場所によっては1000万円以上や1億円以上もかかる老人ホームもあるようです。
この入居一時金がなぜ必要なのかというと、この資金はその老人ホームに終身までそこに住み続けることができる権利を買っているためです。
この一時金は住んでいる間に少しずつ償却され、介護費や利用費などに充てられています。
また、既に入居しているところから別の老人ホームに転居する場合、この入居一時金の償却されていない部分が戻ることがあります。
しかし、償却分や初期償却の割合を把握していなかったケースでは想像していたよりも一時金が帰ってこなかったなどでトラブルになることも多いようです。

■月額費もしっかり内訳を見ておこう

月額費は家賃、食費、水道光熱費、管理運営費が主な価格要因ですが、場所によっては上乗せ介護の費用が計算されているケースもあります。
この上乗せ介護についてはしっかり把握していなければ、トラブルの元となることもあるので注意しましょう。
国の基準より手厚い介護が受けられる施設は、その文の上乗せ介護費を要求する老人ホームもあります。

費用の内訳は、老人ホームを決める際必ず見ておきたいものです。
どんな内容でお金が取られるのか、どんなサービスが受けられるのか、バランスを考えて決めるようにしましょう。

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老人ホームの衛生環境について

老人ホームにおける衛生管理とは、従業員が衛生的かつ健康的に働くことができるように環境を整えることを指します。
介護施設に入居している人が優先なのではと思う人もいるかもしれませんが、従業員も同じくらい大切な存在です。
そんな老人ホームの衛生環境について解説していきます。

■老人ホームの衛生管理とは

老人ホームの衛生管理は主に従業員の働く環境を整えることを指します。
従業員の働くところとはつまり老人ホームそのものですから、施設全体が衛生的でなければなりません。
仮に入居者のいる部屋だけが衛生的であっても、他の場所が不衛生である場合、そこに行った従業員が入居者の介護をするとなると、免疫や抵抗が弱っている可能性の高い入居者には危険です。
また、老人ホームは24時間体制で従業員を交代させながら働き続けなければならないので、従業員の健康が崩れる可能性も非常に高いと言われています。
心身共に健康的でなければ、入居者の満足できるようなサービスが維持できないので、老人ホームの衛生管理は非常に大事になっているのです。

■衛生管理者という仕事

衛生管理者とは、職場の衛生管理を行える国家資格のことです。
従業員が50名以上所属している場合、その職場には必ず衛生管理ができる人を選任しなければなりません。
50人という数字はたとえ正社員や派遣社員、アルバイトなどでも変わらず、勤務形態がどのような状態でも衛生管理者は選任しなければならないのです。
老人ホーム内での衛生管理者の仕事は、週に1回職場の巡視を行うことや従業員の相談などとなります。
介護の現場は過酷であり、病院などとほとんど同じ体制で働いているため、心身を病んでしまうケースも多々あるのです。
そんな状態になる前に、健康相談や悩みの相談、また病院に受診するべきかどうかの指針を提示するなど、従業員の様々な窓口として働かなければなりません。

■労災をなくすために

老人ホームで起きる労働災害には、主に介護中の事故と、うつ症状や過労による病の発症の2つがあります。
この2つが関連して発生することもあるでしょう。
衛生環境をしっかりと整えることでうつ症状や過労を防ぎ、ケアレスミスや事故を未然に防ぐことが大切になります。
人間が働いている以上、ヒューマンエラーはどうしても起きてしまうものなので、それをいかに抑えるかが大事です。
衛生環境を改善し、うつや過労になる前に休ませ、入居者や従業員が事故を起こさない、巻き込まれないように気をつけましょう。

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老人ホームへの送迎はある?

老人ホームへの送迎は家族では難しいことも多く、施設に送迎をお願いしなければいけないケースも多くあります。
そのような場合は、老人ホームへの送迎をしてもらうことができるのでしょうか。
今回は、老人ホームで送迎をしてもらうことができるのかどうかについて見ていきましょう。

■老人ホームにショートステイする場合

老人ホームでは長期の入居以外にも、ショートステイという数日から数週間の短い期間だけ入所するというサービスも行っています。
これは、日頃在宅介護を行っている家族が旅行に行ったり、法事などで介護できない時などに利用されることが多いサービスです。
このショートステイを利用する場合は、多くの老人ホームで送迎を行っています。
ある程度時間の指定はされてしまいますが、家族の都合に合わせて午前9時くらいから午後7時くらいまでの時間帯で時間を設定することができるようになっているケースがほとんどです。

■入居中に一時帰宅する場合の送迎は?

家族で何らかのイベントがあったりする場合には、普段老人ホームに入居している方が一時帰宅する場合があります。
このような場合でも、老人ホームでは送迎をしてくれるのでしょうか?
老人ホームによっては、一時帰宅をする時にも送迎をしていることもありますが、していない老人ホームもあります。
そのような場合は、介護タクシーなどを利用するか、家族で送迎をすることになるでしょう。
老人ホームの送迎をお願いすることができず家族での送迎も難しい場合は、介護タクシーをお願いすることになると思いますが、分からない時は老人ホームのスタッフに確認してみると教えてくれるはずです。

■老人ホーム入居中の個人的な外出は?

老人ホームに入居している方でも、買い物に行ったり、時期になればお墓参りに行きたいと思う方もいるでしょう。
そのような場合は、老人ホームにもよりますが融通を利かせて外出可能な場合もあります。
しかし、1人の利用者に多くの時間を割くことが難しい老人ホームが現状では多いため、入居している老人ホームに確認してみると良いでしょう。

老人ホームでは、入居や退所時の送迎を行っていることがほとんどです。
それ以外にも、外出に対応してくれる老人ホームもあります。
それぞれの老人ホームによって、どこまで対応できるかが異なっている場合が多いです。
そのため、後々トラブルとならないようあらかかじめ老人ホーム側にどこまで対応してもらえるのか、確認しておくようにしましょう。

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老人ホームでの必要な物とは

自宅での介護が難しくなってきたら、老人ホームへの入居を検討する方も多いはずです。
そして、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどへの入居が決まったら、入居に向けて様々な準備をしなければいけません。
今回は、老人ホームへ入居する時に必要な物をご紹介しましょう。

■老人ホーム入居時に必ず持参する物

多くの老人ホームでは、入居時に必要な物が決まっています。
まず必要になる物は、
・健康保険証や介護保険者証、
・老人保健受給者証です。

その他にも、
・捺印した施設の利用同意書、
・銀行などの支店や口座番号が分かる書類、
・銀行印、
・記入済みの緊急連絡先票、
・服薬している薬
も入居時に持参する必要があります。

また、それまで他の施設を利用していた場合は、
・診療情報提供書や
・看護サマリーも持参する
ケースがほとんどです。

入居時には様々な手続きが必要になるため
このように多くの書類が必要になりますが、
入居時に必要な情報が記載されているので、用意しておきましょう。

■忘れがちな物は?

老人ホームでは、歯ブラシや歯磨き粉などを
用意していないことがほとんどなので、
入居時に自分用を持参しなければいけません。

歯ブラシやヒゲ剃りなど洗面用具は
入居が決まった時点で用意しておくと良いでしょう。

もしも、利用する予定の方の自歯や義歯がない場合でも
口腔ケアを行うため、スポンジブラシを用意
しておくことをおすすめします。

分からない場合は老人ホームのスタッフに
確認すれば教えてくれます。
また老人ホームでは、各部屋にティッシュペーパーが
置かれていなかったり、
居室のトイレにトイレットペーパーが
用意されていないケースが多いです。

そのような場合は、入居時に持参しなければいけない
ので事前に確認しておくと良いでしょう。

■あると便利な物は?

老人ホームによっては、リハビリを兼ねて
自分で食事をする場合があります。

そのような時に、食器用の滑り止めマットがあると
自力摂取しやすくなるため、
取り組む場合は用意しておくと良いでしょう。

また、水分を自分で取りやすいように
ストロー付きのコップなどを用意する方もいます。
こぼすリスクも大幅に軽減するため、
水分摂取に不安がある場合は用意しておくと良いでしょう。

老人ホーム入居時に必要となるものは、
施設の形態によっても異なります。

また、同じような形態の老人ホームであっても、
必要な物は変わってくるため、入居前に
何が必要なのかをケアマネジャーなどに確認しておきましょう。

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